七段合格に思うこと  門松 廣司(小田原剣連)    2024.05.20

 5月11日(土)に、愛知県で行われた審査会で七段に合格させて頂きました。五・六段は、何度も挑戦しては失敗の連続でしたが、七段は初挑戦でした。

 合格発表で自分の受審番号を見た時、ご指導頂いた先生方、同志剣友の皆さん、そしてこのところ迷惑や世話をかけ続けた妻に感謝の気持ちでいっぱいになり、心な中で思わず手を合わせていました。

 六段合格は、6年前の平成30年5月13日で、やはり愛知県の枇杷島スポーツセンターでした。この時、私は審査の先生方がどこを見られているのか、全剣連の合格基準のようなものがおぼろげ乍ら私なりに感じ取るものがありました。

 しかし、頭では理解しているようでも、実際にやろうとして出来るものではありませんでした。

 稽古日記をつけ、立会相手のお名前を書き、立会内容や頂いた指導内容、そして自分自身の目標などを記し、テーマを決めて次の稽古に臨む毎日でした。

 自分の所属道場の稽古日以外にも出来る限り時間を作って、出稽古に行きました。念願だった佐藤和義先生の桜剣士会でご指導を頂くことが出来たのは、私にとってかけがえのない機会となりました。佐藤先生から立会稽古で細かいご指導を頂き、中でも「審査では、姿勢を崩さない、心崩さない、そして正しく打たれること」と言われたことが印象的でした。家に帰って早速「稽古日記」に書き留めました。

 審査当日は「相手に集中して攻めること、そしてここというところで覚悟して捨て切ること」を念頭に一生懸命やりました。終始相手の方に集中出来、攻め続けられたと思っています。

 七段合格は、これからこの段の稽古をする資格を頂けたと思い、まだまだ出来ないことだらけの課題に向かって、私の「稽古日記」に記したテーマを胸に、生涯剣道を楽しみたいと思います。

 これからも皆様のご指導よろしくお願い致します。